「兎に角ここから早く出ましょう。」
「そうだな、ここにはもう用は無いしな」
「ええ、それに手に入れる物はもう回収しましたし。」
「回収？」
「ここから出ましょう。」

カイルたちは神殿を抜けるために正面の門を通り抜けた

「こんなところでなにをしている！？」
「あら？」
「城へ突き出して尋問してやる！！」

マリーがかまえフィリアも構えた

「え？え！？」
「ひっとらえろ！！！」
『カイルさっさと構えんか！！』
「え！！！？？？」

マリーが前に出て次々に敵を倒していく
マリーは後ろで昌術を唱え
カイルは邪魔にならない程度に戦っていた、気を抜くと後ろから爆弾が投下される。

「何とかなりましたね・・・。ところで俺たちなんで襲われたんでしょう・・・？」
「勘違いじゃ有りませんか？」
『さっきの奴らは軍人じゃなかったのか？』
「何かの集団か何かと勘違いされたんじゃないですか。」
「そういえば最近は助けるのにガルドをせしめると言う輩もいるらしいな」
「酷いひとですね！！」
「全くだ！！」
『ほほ～おぬしも目覚めておったらしいの。』
『この声はクレメンテ！』
『久しいのディムロス、おぬしのマスターは思ったより若いの』
『剣も精神もまだまだだ。』
「あら？カイルさんもソーデイアンの素質の持ち主で？」
「ええ！？フィリアさんも！？」
『今更という感じだな、フィリア』
「飛行竜の時に気づいていましたわ、話し声も聞こえていましたし」

なるほどなと、これはディムロス
スタンは未だに理解をしてない。
マリーは楽しそうだな、仲良くなれてよかったと笑いながらカイルの頭を撫でていた。

「一度ジェノスに戻りましょうここで長々話をするのも身体に悪いですし。」

この一言がもとでカイルたちはジェノスの街に戻ることにした。
北の門から入ると通行書を渡された。が、早速セインガルドに行こうとすると。

「待ってください、私たちお話が有ったでしょう？」

無理やり酒場に連れて来られた。

「私たちこれからハーメンツに向かうのですが・・・。」
「なにせ、女ばかりで旅の道中で危険が多いんだ、カイル。着いてきてくれないか？」
「確かに女の人ばかりでは危険かもしれませんね・・・分かりました。俺が守ります」

『デイムロスよ。ずい分と心が清いマスターを選んだのじゃな。』
『・・・・。』

次の日早速ハーメンツに向かう事になった。

そしてハーメンツ。

「私の目は節穴では有りませんわ、これは５千・・・いえ、１万ガルドの価値はありますわ！」
「・・・マリーさんこれって揺すりって言いません？」
「これが強請りというのか？フィリアは何時もこの調子だぞ？」

『お前のマスターは守銭奴か？』
『なに、慣れれば可愛らしくみえるものじゃ』
『・・・・・・・・・・・・・。』

そして、フィリアは１万ガルドをせしめとった。
晩御飯をご馳走して貰ったが
マリーは完全に出来上がってしまっていて熟睡。
カイルも疲れたのか食べている途中で眠ってしまった。

フィリアは２人を起こそうとしたが起きなかったため、家の人に頼んで宿屋まで運んでもらった。



「マリアン？」
「あら、ルーティ様今日お勤めは？」

ルーテイはイスに腰掛け紅茶を一口飲んだ

「休み、久々だから羽根を伸ばそうと思ってるわ」
「私よりお若い方がそんなことを言っていては駄目よ」
「マリアンとアタシじゃあ、そんなに歳変わらないじゃない。」

「ルーテイ様！！緊急の任務をお伝えしに来ました！！」
「ちょっと緊急とはいえ、誰の許しを得てここに入ってきたのよ！！」
「ルーテイ様私はこれで・・・。」
「ええ、引き止めて悪かったわ。」

マリアンは気を利かせて部屋から出て行ってしまった。

「それで？任務の内容は？」
「盗掘者３名を捕らえろとのことでした、名前はフィリア・フィリスとマリー・エージェントそれと新たに仲間が一人加わっているようです。フィリアフィリスはなにやら不思議な剣を使うらしくそれもあって、
これまで取り逃がしていたようです。」
「不思議な剣ねえ・・・。」
「場所はハーメンツです。すでに先遣隊が向かっておりますのでお急ぎください。」
 

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