そろそろ終わるはずなんだ・・・。

「私、ジューダスのこと嫌いじゃないもん。」

沈黙の間、私は弁解の言葉をごまんと考えていたが出てきたのは子供っぽい言い訳でしかなかった。

「それは知ってる。」
「リオンも嫌いじゃないもん。」
「それも知ってる。」

私は何を弁解したいんだろう。

「ジューダス。私って何言いたいんだろう・・・だって私嫌いじゃないんだよ。」

そう言えば彼は私に好きだと言ってくれた初めての人な気がした。
ルークには好きだとは言われた記憶がなくて分からないけど。

「私、バカなのかな。」

そういうとジューダスは苦い顔で頭をなでてくれた。
おそらく自分も苦しいんだと思う。

「ごめんね。」

それが精いっぱいの私の言葉だった。
繋ぎ止めてしまいたいジューダスを傷つけたのは私だ。

好きなんて言わなければよかった。

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