人間が嫌いな未成年。
たまに2次創作3次創作を打ちます。
完全オリジナルも打つ時もあります。
このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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バイト無いって最高だな~~!!!
「おい、起きろよ!」
「・・・。」
黙って居るとルークが枕で頭を叩いてくるので、返事をするとルークが怒って早く朝飯を作れと言う。
だが、リオンやアッシュにでも作って貰えと言うと今度は泣きそうな声で訴えてくる。
理由を聞くと、冷たいとのこと。
アッシュはほとんど兄貴みたいなものだろう。
そうは思っても口に出せばさらに発狂するのは目に見えているのでパジャマのまま下に降りると、とっくにリオンとアッシュが私を待っていた。
「遅い。」
「・・・。」
アッシュに睨まれるが、こっちは起きてからルークの相手でくたくただ。
一言ごめんと言うと早く座れと言われたので目をこすりながら、イスに座る。
「なあ・・・これ食べてくれ」
「ん。」
ルークが言うのはニンジンだ、リオンと言えば作ってくれたのだからと黙って息を止めて口に放り込んでいたがルークはそうはいかないのか、顔を歪めて言うので黙って食べる。
最初こそ自分で食べろと言ったが今では私が食べるのが当たり前なって居た。
「へへ、サンキュー。」
「いえいえ。」
何時食べれるようにしてやろうかと考えているとバイトの時間が迫ってきていた。
「・・・あーーー。時間ねえ・・・。」
そう言うとリオンが聞いてないと聞いてきた。
だが、言葉に棘は無くどちらかと言えば心配のようだ。
「バイトか?」
「うん。今日は夕方まで。」
「なんで行くんだよ。」
だが、そんなリオンの優しさをルークが苛立ちながら聞いてきた。
私は少し考えて答えた。
「お金の為。」
「親から貰ってるんだろう?良いじゃん別に。」
「自分のものは自分でしないと、駄目でしょう?」
「なんだよ欲しいものでもあんのかよ。」
「無いよ、でもやっぱり私学だし、何時までも親のすねはかじられないし。」
「なんで。」
「なんでって・・・だからお金の為。」
「俺の相手は誰がすんだよ。」
「・・・・リオンにたのだら?」
ルークがその言葉に反応してリオンの方を見るが、リオンはそっぽを向いて一言
忙しい。
次に私がアッシュを見ると、アッシュは屑の相手なんか出来るかと、またルークを睨んでいた。
「アッシュ、屑なんか言わないの。ルーク留守番しててよ。」
「嫌だ!」
「・・・どうしても?」
「絶対嫌だ。」
「分かった。」
その言葉にルークは目を輝かせ、リオンとアッシュは目を軽く見開いて驚いていた。
だが、私はその言葉に反して着替える為に部屋に戻った。
「ルーク・・・。」
「なんだよリオン。」
「謝ってこい。」
「は?」
「謝ってこい。」
「アッシュまで何言って・・・。」
「良いから言ってこい。」
アッシュがそう終えたとき、すでに私は着替え終わり階段を下りていた。
「お・・・おい。」
「はい。」
「怒ってんのか?」
「別に。」
私はそう一言言うとルークに軽く目線を会わせてから、バイトに必要な物を適当に入れ。
リオンとアッシュに一言行ってくると告げる。
「怒ってるな。」
「はぁ・・・屑が・・・。」
「アッシュきちんと注意しろよ。」
「なんで俺が。」
「お前だから言わないと駄目じゃないのか?」
「っち!」
その頃玄関では、修羅場と化していた。
「な・・何で怒ってんだよ!」
「・・・怒ってない。」
「目が睨んでるぞ!!」
「・・・そうですか。」
「なんでバイトなんて行くんだよ!」
「・・・・・・・本当は行きたくない。」
「だったら!」
「それでも、行かなくちゃいけない。私はバイトは辛いことの方が多いけど折角色んなこと教わったのに今から止めるなんて考えられない。」
「辛いなら、行くなよ!」
「辛いから、苦しいから行くの!!」
「…意味わかねえ・・・・。」
「そうだろうね、分かんないだろうね。」
「・・・行くのか?」
「行くしかないよ、どいて。」
その言葉にルークは道を開けた。
私はそのままバイトに通じる道を自転車で走っていった。
バイトが終わって帰って来たとき、ルークが玄関前で立っていた。
「・・ただいま。」
「ごめん・・・。」
その言葉に驚いていると、後ろからアッシュがこっちを見ていた。
どうやら色々言ってくれたらしい。
「私もごめん・・・ルークはまだ馴染めてないのに・・・我儘言っちゃったね。」
「俺知らなかったんだ、お前が大変なの。」
「・・・ありがとう。私の為に・・。」
そう言いうとルークが抱きついてきた。
どうやら泣いてるらしい。どれだけ絞られたんだとアッシュを見ると、不服そうにルークを睨んでいた。
「・・・ごめん。俺自分のことしか考えてなかった。」
「・・・うん。」
「頑張るから。」
「…うん。」
「もう我儘言わねえし。」
「うん。」
「朝飯も作るから。」
いや、それは止めてくれ。
私は心のどこかでそう突っ込んでしまった。
「うん。」
「そんで、そんで・・・。」
「・・・落ち着いた?」
「・・・ごめん。」
平行線をたどりそうだな、そう思った瞬間アッシュがルークを引き離した。
「何時まで抱きついているつもりだ。」
「・・・なんだよ・・・。」
「あー・・・。リオンは?」
「・・・中で晩飯作ってる。」
ルークがそう言うので私は靴を脱いで、家に入って台所に向かった。
中ではリオンがクリームシチューを作って居た。
「手伝おうか?」
「いや、もう出来上がるから皿を並べてくれ。」
「了解。」
「おい。」
「ん?」
「ルークとはどうした?」
「ああ~・・・まあ万時解決かな・・・?」
「大分アッシュに絞られていたぞ、途中で止めようかと思ったくらいだ。」
「やっぱり?」
「酷かったなルークが子供に見えた。」
まあ中身は7歳だから仕方ないと言えば仕方ないんだけどな・・・。
「そうか・・。」
「それと、ジューダスが帰って来た。」
「え!?どこ行ってたの」
「知らん。」
ジューダスは何時も何処かに行っては、ひょっこり帰ってくる。
ここに居ても良いと言っても黙って何処かに行ってしまうのだ。
私は5枚皿を持ってリビングに向かった。
「久しぶりだな。」
そこには骨を被ったジューダスが居た。
「いい加減骨外したら?」
「外すと僕とリオンの判断がつかないだろう。」
「同一人物じゃなあ・・。」
「若干これでも性格が違うんだ、分かるようになれ。」
「・・・努力します。で、どこ居たの?」
「・・・ここはやはり前の世界とは違うようだ。」
「そうだね・・。」
もしかして今までずっとそれを探って居たのだろうか。
「そこでだ、僕もここに居ても良いだろうか?」
「構わないよ、好きなだけいなよ。」
「済まない、助かる。」
「いえいえ、お好きに使ってくださいな。」
「好きに使っていいのか?」
「良いよ、あ、でも誰かを呼ぶ時は言ってよ。」
「おい、目を潰れ。」
ジューダスが、私の顔に手を伸ばしてくる。
それに驚いて私は軽くジューダスの手に反応してから、目をつぶった。
「動くなよ。」
・・・。擽ったい・・・。首は触らないでくれ・・・・!!!!!
「もう良いぞ。」
「なんか付いてた?」
「埃だな。」
「ありがとう。」
ジューダスが目線を移したので私もそのまま横に目線を泳がすとそこには眉間にしわを寄せたアッシュとルークが居た。
私が声をかけても何も言わず、ジューダスを睨んで黙って居る。
ルークはなぜか私を見て顔を歪ませていた。
その空気を割ったのはジューダスだった。
「これから世話になる。」
「そうか・・・。」
「・・・なア。何でアッシュ怒ってるのかな。」
ルークがそう私に耳打ちすると、今度はアッシュがルークを睨みつけていた。
「さあ?鬱憤でも溜まってるんじゃない?」
ルークは理由を知らないらしい。
リオンがシチューが出来たと呼ぶので皿にご飯をよそう。
リオンが鍋ごとテーブルにもってきたときに異変に気がついた。
「・・・?」
リオンが理解できないと私に答えを求めてきたが、私は首を横に傾げた。
取り合えず修羅場に極めて近いと言うことで、リオンは手製のプリンを作っておいたと告げる。
プリンでどうにかなるのだろうか・・・?
と言う私の疑問をよそに、アッシュの皺が一つ減った。
色んな意味で馴染んできたなと、私は胸を撫で下ろした。
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