人間が嫌いな未成年。
たまに2次創作3次創作を打ちます。
完全オリジナルも打つ時もあります。
このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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サヨナラ コノヨ
ワタシハ アナタニ チカヅケ タカ?
モウ オワリダカラ
バイ バイ
フフフ
ハハハハ
ワタシハ アナタニ チカヅケ タカ?
モウ オワリダカラ
バイ バイ
フフフ
ハハハハ
「何もしないのか?外殻はほとんど出来上がっているぞ。」
「それで?空を飛ぶ手でも考えてくれたの?それとも仲間に戻ってくれるの?」
その問いにリオンは顔を渋らせた。
俺に説教する気だったのは何となくわかったが、リオンだって人の事を言えた立場では無いのに。
今までスタン達を引っ張って来た癖だろう。16歳とは思えないぐらい口の達者な少年は俺をみて大分いらいらしているようだ。
スタン達が行って何日経っただろうか?
10日?14日?
気がつけば考えるのさえ無駄に思ってしまうほど俺は何もしていなかった。
考えれば俺は街の外を大手を振るって歩けない。
街の人たちは、俺やリオンの事をあまり知らない。だけど、悪くも思っていない。だから余計に外に出るのが億劫だったのだ。
人はあまり好きにはなれそうにないから。
「リオン。」
「・・・なんだ。」
「俺、ココ出ようと思うんだ。」
その言葉に、リオンは一瞬戸惑った表情を見せた後、一言「そうか」と呟いた。
俺はさっそくこの計画を実行しようと荷物をまとめ始めた。
元々、用意するものと言えば下着ぐらいで、大根をコッソリ鞄につめた後。
ベットの隅に隠すように布団をかぶせた。
わざわざ隠してしまった鞄はリオン以外誰も知らない、ちょっとした秘密だ。
それから一週間も経たずにマリアンという女性が上から下りてきた。
リオンはそれを知りながら何も言わずそわそわしながら、3日間過ごした。
きっと会いに行きたいのだろう、それを分かって居ながら俺はリオンに何も言わず黙ってその日ココから出ることを決心した。
俺は寝付けないと言って外に出て太陽が出るのを待つことにした。
満月がおれの頭上で俺を笑って見ているような気がして気分が重かったが、冷たい風の方が気になって体中に巻き付けた毛布をまたギュッと握った。
「外殻に覆われたと思っていても星は輝くものだな。」
その声に俺は微かに反応してリオンの方を向いた。
「行くのか?」
「ん。居ても仕方がないし。それにまだ諦めたわけじゃない。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしてそんなにこだわるんだ・・・?」
「・・・さあ?頑固だからな~俺。」
「・・・止めて置け。どうせもう空には羽ばたけない。僕もお前もな。」
それは一度陸を裏切ったことに対しての束縛だった。
俺や、リオンは裏切者とレッテルを貼られ二度と笑って暮らせない様になるのだろう。
それを誤魔化すように俺は話題をそらした。
「なんだ、結構話してくれるようになったじゃん。前はあんなにツンツンだったのに。」
「お前の方がツンツンしていたじゃないか。」
「そうだったっけ?」
どうせ、ココをでて何をしても過去を知られれば、虫の様に見られ迫害されるのだろう。
その前にヒューゴ様の計画を何としてでも完成させなければいけない。
「出ていくのか?今日。」
「・・・・・・・・まあ。」
「まだ、外殻はあるんだぞ?」
「だからだよ。」
「・・・・・そうだったな。」
リオンは何も言わずに、部屋に戻った。
俺は毛布にまた力を入れた。
(なんだ、引きとめてくれないのか。)
(まあ、良いんだけど。)
そんな糞みたいな期待はあっさり挫かれた。
俺は赤みのある自分の髪をそっと撫でた。ちょっと伸び過ぎたかも知れない。
そろそろ切らないと、スタンみたいになるかもしれないし。
栗色の髪は嫌いじゃないし、結構好きだ。
リオンみたいに真っ黒でも格好いいけど。
「おい、これを持って行け。」
部屋に入った筈のリオンが短刀を俺に投げてきた。
「お前、名前は?」
「・・・・・なんで。」
「僕がお前の名前を聞いていないからだ。僕はリオン=マグナス。お前は?」
「・・・・知ってるよ、坊ちゃん。俺は・・・
あの戦いが終わりを告げたのは、外殻が剥がれたときではなく。
のちに四英雄と呼ばれるスタン達が無事に地上に帰って来た時だった。
マリアンさんは外殻が落ちたときダリルシェイドに居たらしく、その後の消息は分からない。
俺が考えるに誰か色男がマリアンさんを助け出して、結婚したのではないだろうか。
俺はダリルシェイドには一度も立ち寄らずに神殿のフィリアという神官に助けられてそこを拠点に動いていた。
話を聞いてみると、フィリアはスタン達の仲間だったらしい。
そう言えば居た様な気がすると言うと、苦笑して俺を見るのだった。
5年後俺はそのフィリアと結婚することになった。
フィリアは神官の仕事を止めて、いつかえるかも分からない俺の為に子供と共にストライズ神殿の隅に立ててくれた小さな家で待っている。
幸せという言葉を信じられない俺にとって初めて感じられた幸せだった。
俺はまだ短刀を持っていてそろそろリオンに返しに行こうと決心していた。
場所はスタンの故郷リーネの村だ。
歩いて一週間足らずにあるその村は今も細々と人々は暮らしている。
村に入ってスタンの家を背にして歩いて100メートルの所に彼は居る。
「リオン。お前がこんなところに居るなんて、皮肉なもんだな。」
俺は短刀を供えた。
リオン=マグナスと書かれた板の下にそっと置くと里帰りなのかスタンが驚いて立っていた。
その顔はどちらかというと怒りにかられて、握った腰に下がっている剣を俺に向けた。
「なんで、ココに来たんだ・・・!!」
「・・・。・・・墓参りだよ。ルーティが教えてくれた。」
「お前らの所為で大勢が死んだんだぞ!!??」
俺はリオンの墓を見た後スタンをみた。
「・・・ゴメン・・・。」
「誤って済むと思ってるのか!?・・・・・くそ!!」
後ろにスタンによく似た息子を気にしているのか、それともルーティに気を使っているのか。
スタンは剣を捨てて俺をグ―で殴った。
「・・・リオンがあんたに感謝してるって言ってたわ・・・。自分の罪を償えるって・・・。」
「それで自殺したのか・・・?」
「・・・・・・・・・っ!!」
涙で目がいっぱいになったルーティの頭を撫で肩に手をおいた。
「リオンは自殺したわけじゃないさ・・・。周りが何と言っても俺はそう信じてる。」
そう言うスタンに俺は正直に答えた。
「・・・俺は違うな。生きて罪を償うよりは死んで正解だったと思う。」
「本当にそう思うのか・・・?」
「・・・そう思ってやらね―と。リオンが辛いだけだろ。」
「・・・。」
スタンは黙ったままルーティと息子を連れて俺から離れていった。
一時間も経たないうちに俺はそこから離れ、また深い霧の中に自らを沈めた。
「スタン、みて花が埋められてるわ。」
「・・・これ、あいつが気にしてた花に似てる。」
「カモミールね・・・。」
「・・・なんか負けた気分だな。」
カモミールの花言葉は 親交 逆境にも負けない強さ
最後に・・・。
花言葉って面白いですね~。
一応さらっと調べただけですが、カモミールになりました。
リオンについて一言だけ。
別に殺す気なんてちっともなかったんだからね!!
というのが本音です。
マジです。
でも、やっぱり生きていてはだめな様な気がして最後には・・って奴ですね。
夢主人公にはきちんと名前があります。
でもやっぱり夢だしだということで名無しです。
ふーむ。
まとまって居たのか否か。
まあ、完結です。
これ以上はあんまり語ってもね。個人の解釈にお任せします。
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