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人間が嫌いな未成年。 たまに2次創作3次創作を打ちます。 完全オリジナルも打つ時もあります。 このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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人が嫌で嫌で嫌い出来れば寄ってほしくないし、離れてほしい。
でも
孤独も嫌なんだ、一人は怖い誰かが居てほしい、一人にしてほしくない。

怖いのは孤独なのかそれともなのか・・・?


ここから小説

7月。私は風邪をひいた。
夏でも、冬でも馬鹿は何とかといっても
人は風邪をひく
もともと風邪をひかない人間なんて居るほうがおかしいのだ。

流行に乗ったのか、それとも馬鹿なのか。
マスクをつける自分の姿は、あまり上機嫌とは言えなかった。
友達もそれを察してか近づかない。

「暇・・・。」

熱が出てきたのか、頭が痛くなってきた。
困ったことに保健室に行きたくても足に力が入らない。
だるさを何とかしようと、机に顔を伏せたが余計につらくなるだけだった。

「・・・大丈夫・・・?」

そういって額に手を当て自分との体温を比べだした。
細い指に白い肌は男の子のものとは思えなかった、熱の所為か思ったよりも働かない頭は今の状況を理解できて居なかった。

「・・・??え・・・あ・・・油井塚…クン・・・?」
「熱があるよ?これ貼っておいたら?」

そう言って差し出したのは冷えピタだった。

「俺保健委員だから持たされてんだよ、それとも保健室行く?」

油井塚クンの第一印象はやさしい人。

「ありがとう。」
「・・・!!べ・・・別にそんな・・・お礼言われる事じゃ・・・」

油井塚クンは顔を赤くして、保健室に行こうと提案した。
私は出来れば授業に出たかったが、周りの目線もあり保健室に行くことにした。

保健室では、新井先生が書類に追われていた。

「あ゛ーーー!!!!くそ!!日向教頭なんで日付ぎりぎりの書類大量に持ってんのかなーー!!???」
「先生、急患ですよ~?」
「ああ゛!?・・・・・・・・・・なんだ君か、何時も僕の誘いを無視しているのに今日は僕に甘えに来たのかな?よく見れば目が潤んで・・・潤んで?」

新井先生は額に手を伸ばして自分の体温と比べた後、体温計を渡した。

「熱が有るな、これ脇に挟んでみ?」
「やっぱり、俺の言ったとおりだったな。」
「ん?お前居たんだ油井塚。」
「居ましたよ!?」

頭がくらくらする、ボーっとする頭を何とか押さえて熱が測り終わるのを待った。

「大丈夫か?本格的に熱が出てきたな。」
「え・・・・・と・・・・・・39度・・・・・・・・?」

続きの文字がよく見えない。
何とか目をこすって見えたのが3だった。

「ああ・・・。39・3℃です。」
「・・・・。油井塚帰り支度手伝ってやれ。」
「大丈夫かよ・・・。取り合えず鞄持ってくるからここで待ってて。」

少しあきれ顔で新井先生は書類に目を通し始めた、が。
少しするとその手を止めて近づいてきた。

「一人で我慢できてすごいと俺は思うけどな、無理はよくないと俺は思うぜ?
油井塚が言ったからここに来たんだろ?」
「はい・・・・。」
「お前が倒れたらあのへたれが可哀想だろうが。」
「・・・?」

へたれ?誰のことを言ってるのだろうか。
椅子に座ろうと腰を落としたが滑って椅子ではなく床に座ってしまう。

「何やってんだよ・・・。」
「はは・・・腰が抜けたみたいで。」

新井先生は抱きかかえて椅子に座らせてくれた。

「もう来るんじゃないか?」
「・・・・・そう・・・ですね。」
「お前友達となんで来なかったんだ?」
「ああ。みんな私をそっとしておきたかったみたいで・・。」
「ふーん。」



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