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人間が嫌いな未成年。 たまに2次創作3次創作を打ちます。 完全オリジナルも打つ時もあります。 このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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彼女が愛するのは同士か異端か・・・




「・・・っ・・・」

鈍い痛みが身体を蝕む。
だが、目を凝らしても外傷は見当たらない、
試しに軽く触ってみる、
見た目は酷くないが皮膚の下では確かに傷が癒えていなのが分かる。

傷の痛みから、額に脂汗がにじむ。
力を入れると痛みが引くような気がしたが、大して変わらなかった。
周りは薄暗くかすかに人の声が聞こえる。
多分自分を探しに来たのだろう、声を出している兵士に声をかけようと声を出すが。
かすれた声しか出ない、何か音を出そうと物を掴もうと地面を弄る。

何か生温かい物を感じた、動物だろうか。
凶暴な奴ならあまり刺激をしては命が無い。
手を引こうにも痛みが邪魔して動かせなかった、それは呼吸をして王子の手を握り返してくる。

人・・・?

暗闇に目が慣れてきて、それの姿を捕らえる。
女性だろうか、細い腕に華奢な身体つき。
胸には男にはないふくらみが有る。
掌は冷たい暖かさがある。

「貴方は・・・・?」
「王子様!!おい、医者を呼べ!!血だまりが出来ているぞ!!」

血・・・?自分の掌を軽く握るとぬるりとした液体がまとわりついている。
よく触ってみると服は血だらけでとても生きていた自分が信じられない。
普通は服が絞れるくらいの出血なら出血多量で死んでいる。

「王子様大丈夫ですか!?」
「あ・・・ああ外傷は無いが、痛みが引いていなくて・・・動けないんだ」

明りを近づけると赤い血が周りに飛び散っているのが分かる。
だが、不思議と王子の顔色は悪くなかった。

王子の近くに何か証拠が落ちていないか、目を凝らして見る。
海の方で何かの音がする、海を見るとそこには服を着ていない若い娘が倒れていた。

王子の手を伸ばせば届きそうな距離にその娘が倒れていた。
倒れていると言うよりは動けないのか、意識は有りそうなので話しかけてみる。

「君は・・・?この国の人か?」
「・・・。」

反応はない。

「何故こんなところに?」
「・・・。」

「ここで何かを見たのか?」

うなずく娘を見てとりあえずは城に連れて行こうと娘を抱きかかえた。
王子は何時もとは違う医者と兵士によって城に運ばれていく。
まずはこの娘を尋問しようと城のメイドたちに服を着させてもらう。

「とても美しい方ね、貴方の恋人?」
「冗談はよしてください、王子様と関係が有りそうだったので連れてきただけです。」
「あら、貴方もそろそろ結婚しないのかしら?」
「まだまだですよ・・・・まだね」
「出来ましたよ」

部屋に入るとさっきよりも美しい髪に
婦人が着る様な飾りのついたドレスではなくシンプルなドレスを身にまとった娘がいた。

「これは、これはさすがご婦人方、任せてよかった。」

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