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前回の続きです!
『我を握るのだ!!』
「くそ!!」
カイルは体格的にはまだ早い大きなディムロスを思いっきりモンスターに当てる
「あれ・・・?」
違和感を感じる、さっきまでとても重く感じていたのに
今は持っている感覚さえない・・・まるで身体の一部のようだ・・・。
「すごい・・・」
『我の力はこんなものではないのだがな・・。』
「そんな言い方無いだろう!」
『話している時間は無いぞ!!墜落するまでに時間が無い!!』
「あ、そうか!」
カイルは脱出ポートまで走った、いくつもの死体をまたぎながら
「はあ!!!はあ!!!」
『有ったぞ!!あれだ!!』
モンスターがこっちに向かってくる
『相手をしている暇はない!!一気に駆け抜けるぞ!!』
「うん!!!」
モンスターを避けながら脱出ポートに滑り込む
力をいれドアを閉めた
ガタン!!!何かに攻撃されたようだ脱出ポートは虚しく落ちていく
「うわああああああああ」
どこかの湖にでも落ちたのか?
脱出ポートはバラバラで湖のなかにカイルは投げ出されていた
意識が遠のく瞬間またあの声が響く
『我の名を叫ぶのだ、我の名は、ディムロス』
剣に手を伸ばすそして
「ディムロス!!!!」
「あれ?ここは・・・?」
「起きたか?つんつん頭君」
赤い服を着て、ふわふわの帽子を被ったお兄さんが居た
「え・・・はい?貴方は?助けてくれたんですか?」
「おっと礼はコングマンに言うといい、あいつが拾ってきたんだからな。」
「え・・・とおれはカイルといいます貴方は?」
「人呼んで蒼天の稲妻たあオレの事さ、というのは冗談でジョニーだ」
「ジョニーさんですね!」
「まあ、今はここの爺さんちでお手伝いさんをやってるんだがな、アルバさんにも礼いって置けよ?」
「はい!」
元気に返事をしたのが分かったのかアルバさんだろう老人が部屋に入ってきた
「坊主元気そうじゃな」
「はい!有難うございます」
「爺さんどうしたんだ?」
「それが・・・コングマンを知らないか、森に行ったきり帰ってこんのだ」
「・・・39にもなってまだ迷子たあ若いな~」
「どんなに大きくなっても孫じゃから心配でなあ」
「良ければ俺が探しに行きましょうか?」
カイルの申し出に二人とも驚いたように顔を見合わせた
「いいのか?」
「はい!助けてもらった恩も有りますし!」
「俺も付いていこう最近の山はコロコロ天気が変わるからな・・。」
『土地勘の無い人間がうろつくと逆に迷惑なのだがな・・・』
ディムロスのツッコミも虚しく本人はやる気満々だ。
「じゃあ、行ってくるぜ爺さん」
「言葉使いには注意せい」
「はいはい」
森に入ると銀景色が広がっていた
「スゲー!!」
「雪は初めてか?」
「結構温暖な地域にすんでいるんで、振って来たの見たのは3年前きりで」
「お前さんどこ出身なんだ?」
「ノイシュタットにあるリーネと言う村です。」
「あんなとこから来たのか!?」
驚くのも当たり前だ大陸からまず違うのだから
「ええはい・・・」
「また、何しに来たんだ?」
「父さんを探すためです、そのためにダリルシェイドで兵士になろうと思って・・・。」
「兵士になれば民間人が知らないような噂もまわってくるだろうからな・・・。」
ジョニーは少し遠い目をした後カイルを見た
「父親思いなんだなよし、カイルにいいことを教えてやる」
「え・・・?何のことですか?」
「あまり期待はしないことだ、ありのままを受け止める事も大切な事だと俺は思うぜ」
「分かりました、覚えておきます」
「いい返事だ、おっとお姫様がいたぜ?」
ひっく・・・ひっく・・・・
そこでないているのはお姫様とは到底思えないおっさんだった
「あ・・・あの」
「うわおおおおおおおおおおおおおおおん」
「うわあ!!」
「コングマンお前いくつになったんだ・・・?」
「泣いてなんかいねええええええええええ!!!」
目が真赤だそれだけじゃない、鼻水も酷い事になっている
「おいおいそれじゃあ泣いてなかったとは到底思えないが・・・。」
「俺様はチャンピオンだ!!泣くなんて柄じゃねえ!!」
そんな涙を拭きながら言われていても・・・
「じゃあ・・・なんでこんな所に居るんですか・・・?」
「迷子・・・・いやケヤキが呼んだんだ!!!それを聞いてもらい泣きしたんだ!!!」
ケヤキが話した?
「ケヤキって話すんですね・・。」
「そう・・・だな」
『話すか。』
「ディムロス話す剣ってのはどうなんだ?」
『・・・。』
「まあ、かえろうかこれからカイルはダリルシェイドに行くんだろ?俺もそろそろ帰ろうかと思っていたし途中まで着いていくぜ」
「え・・・良いんですか!?」
「ああ、お礼も重ねてな。」
家に着くと玄関でアルバ先生が待っていた
「おい、爺さんなんのようだ?」
「ズボンのゴムが切れてしまってな、直してくれ」
「それくらい自分でしろ!!俺様はチャンピオンだぜ!?」
「頼んだぞ」
「おい、コラ聴け!!」
「おれは爺さんに説明してくるからここで待っててくれ。」