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人間が嫌いな未成年。 たまに2次創作3次創作を打ちます。 完全オリジナルも打つ時もあります。 このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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本当に辛い時って何にも考えたくないんだと思う。

だから

考えを無理やり変えようと必死になってる時って一番楽な時なんだと思う。

まだ

考えるだけの力があるんだから



僕の目の前に10円玉があって、その前にみすぼらしい老婆が立っていたとして。

誰がその10玉を拾うだろうか?

僕は老婆に問いた。

「貴方はこの10玉を拾わないのですか?」
「これは私のではないよ。」

老婆はそう言ったのに動こうとはしなかった。

次の日僕はまた10円玉の前に立っていた。

その前にはまた老婆が立っていた。

「この10円玉は貴方のですか?」
「いいや、私のではないよ。」

僕は老婆が帰るまで10円玉の前に立っていた。

老婆は全く動こうとしなかった。

また次の日。

10円玉の前に僕は立っていた。

老婆も立っていた。

「この10円玉は僕のじゃありません。」
「私の物でもないよ。」

そう言って老婆は僕が帰るまで帰ろうとしなかった。

僕は動こうとしなかった。

また次の日。

10円玉は無くなっていた。

老婆は居なくなって違う子が立っていた。

「老婆はどうしましたか?」

その子は黙って上に指を向けた。

僕は太陽を見て、黙ってその子を見た。

「あの10円玉は老婆のものですか?」

するとその子は黙って首を振った。

「ですが、彼女が持って行きました。」

僕は持っていた10円玉を元の場所に置いた。

「これ僕の10円玉ではありません。これは老婆の10円玉です。」

「老婆の物を動かすのは気がひけます。だから立って見ています。」

僕は黙って頷いてずっとずっとその10円玉を見ていた。

お後がよろしい様で。

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