人間が嫌いな未成年。
たまに2次創作3次創作を打ちます。
完全オリジナルも打つ時もあります。
このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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「ウソだろ・・・!!」
駅から徒歩40分のところにある、とんでもなく高いアパートの中。
俺は言葉に出来ない何かを叫ばずにはいられなかった。
「・・・マジかよ・・・。」
トイレやお風呂が完備されていなくても、たとえ駅から死ぬほど遠くても。
雨漏りや前の住人が自殺してしまったとしても。
たとえ家賃が法外レベルの高さでも
俺はこの部屋を借りたのは理由があった。
そう実はこの部屋あるいわくつきの部屋なのだ。
「やった・・・やった__!!!!」
俺はノートパソコンに表示されている新着メールの内容は、ある株式会社の株を買いませんか?という内容。
到着時刻は 2011年8月9日4時ジャストになっている。
現在の時刻は2011年8月9日13時を少し回ったところ
「これで・・・!!借金は0に戻った・・・!!!バンザーイ!!」
そうこの部屋はなんでも消してくれるのだ、借金でも、消し去りたい過去でも。
思わず万歳三唱までやってしまう自分に隣から抗議の壁叩きが俺を冷静にさせた。
「いつまでこんな厚いもの着てるんだ、俺は」
昨日寒くて寝られなかったせいか、上はジャンパー布団は毛布に毛布を重ねてと・・・とてつもないくらい厚着をしていたのだ。
俺は着ていた長袖のシャツを脱ぎ棄ててユニク●で買ったばかりのシャツに腕を通した。
今ある金が100万。
前金65万と月額19万円の家賃を考えたら残りは少ないがあの借金を考えたら地獄から天国。
部屋にあるのはノートパソコンに布団一式と千五百万円にもなる請求書の束とその他もろもろのごみやら服やら。
ノートパソコンと請求書さえ隠しえてしまえば俺は過去に借金をしたという事実が消える。
そうだ・・・押し入れにでも隠してしまおう・・・。
俺は襖を開けた。
「・・・」
俺は絶句した。
「なんだよこれ・・・聞いてないぞ・・・。」
襖一帖の奥に隠されていたのは俺の持っている請求書の量など鼻で笑ってしまうほどの。
多額の請求書だった。
まるで山のようになっている請求書を俺はひと掴みして額を確かめた。
「五百万・・・これは二千五百万・・・!?」
青ざめた俺を嘲笑うような額の請求書達。
俺は前の住人が自殺したという、大家の言葉を思い出した。
「前の人ね、これ言うと皆入らないから言わないんだけど自殺の理由がね、どうもね・・・やーさんが絡んでるって警察の人が言ってるんだよね。」
「この部屋インターネットで言われてるんだろう?消したいことが消えるって。だから家賃も前金も高くして僕らはそのおこぼれに預かってるんだけど、皆何を消しに来てるんだろうね。」
「いや・・・この部屋は消えてほしいものが消える部屋な筈・・・。この領収書は前の人たちが隠しただけで・・・借金自体は消えているはずなんだ・・・。」
俺はふとノートパソコンを見た電源を消した記憶がないが画面が真っ暗になっており
ノートパソコン本体の右半分が消えていた。
総額千五百万円になる領収書はただの紙へと変貌している。
「消えてるんだ・・・全部・・・借金もその存在全てが・・・。」
「じゃぁ・・・この領収書は・・・?」
一枚を手にとって額を確かめるとその紙面に書かれていたのは、自分のサインと
2011年8月8日
俺がこの部屋に入った日の日付が書かれていた。
「嘘だろ・・・俺の字で・・・何でこんなもんが・・・。」
ドンドンドン!!!
その音に背筋が凍る。
ゆっくりと扉に目を向けるといかにも柄が悪い奴らの声が聞こえてきた。
「_さーーーん、オタク、夜逃げまでして何をしてんすかーーーー。」
「_さんあんた、またウチに借りに来てでしょう、利息が凄い事になってるよ。」
「あんたの個人情報握ってるんだから逃げれると思うなよ。」
「やめてくれよ・・・なんのために・・・。」
突然体の奥から快楽が襲ってきた。
電気が走ったような衝撃と言葉にならない絶句を飲み込む。
俺は失禁していた。
「ははは・・・・はは・・・・。」
逃げなくちゃ
俺も消えなくちゃ
そうじゃなきゃ
このままじゃ
生き地獄じゃないか
「消えろ・・・・俺・・・・消えてくれ・・・お願いだから!!!!俺、消えてくれ!!!!!」
俺は自身の異変に気がついて手を見た。
透けていた。
「あ・・・・・あ・・・あ・・・」
消えてしまう
「いやだ・・・消えたくない・・・!!!」
手はほとんど消えてしまって腕まで透けてくる
「脚も・・・・消えてきた・・・!!!厭だ!!!何で俺が!!!俺が・・・!!」
本当に消えてしまう・・・存在が・・・!!!!
_____「君もここに消したいものがあるなら気をつけるんだよ?過去は変えられないし、消えたいものは決して消えないんだからね。いつか自分に返ってくるよ。まぁ部屋借りてもらうんだから、こんなこという義理なんてないんだけどね。」
大家に言われた一言を不意に思いだした。
そして、その記憶さえも消えた。
「」
あの大量の領収書もそして白紙になってしまった紙も。
ノートパソコンも
そして
俺自身も
「アンタ、訳ありそうだね。この部屋借りんのかい?前に住んでた奴は変死したよ?その前のやつは自殺してるよ?良いのかい?」
「嫌なこと全部消してくれるんだろう?」
またあの部屋が借りられる。
今日もネット上で話題のあの部屋は色んなものを消してくれる。
今日入居してきた青年の荷物はたった一つ。黒のナイロン袋が何重にも巻かれている、大きなダウンボールだった。
その中身は青年と部屋しか知らない。
駅から徒歩40分のところにある、とんでもなく高いアパートの中。
俺は言葉に出来ない何かを叫ばずにはいられなかった。
「・・・マジかよ・・・。」
トイレやお風呂が完備されていなくても、たとえ駅から死ぬほど遠くても。
雨漏りや前の住人が自殺してしまったとしても。
たとえ家賃が法外レベルの高さでも
俺はこの部屋を借りたのは理由があった。
そう実はこの部屋あるいわくつきの部屋なのだ。
「やった・・・やった__!!!!」
俺はノートパソコンに表示されている新着メールの内容は、ある株式会社の株を買いませんか?という内容。
到着時刻は 2011年8月9日4時ジャストになっている。
現在の時刻は2011年8月9日13時を少し回ったところ
「これで・・・!!借金は0に戻った・・・!!!バンザーイ!!」
そうこの部屋はなんでも消してくれるのだ、借金でも、消し去りたい過去でも。
思わず万歳三唱までやってしまう自分に隣から抗議の壁叩きが俺を冷静にさせた。
「いつまでこんな厚いもの着てるんだ、俺は」
昨日寒くて寝られなかったせいか、上はジャンパー布団は毛布に毛布を重ねてと・・・とてつもないくらい厚着をしていたのだ。
俺は着ていた長袖のシャツを脱ぎ棄ててユニク●で買ったばかりのシャツに腕を通した。
今ある金が100万。
前金65万と月額19万円の家賃を考えたら残りは少ないがあの借金を考えたら地獄から天国。
部屋にあるのはノートパソコンに布団一式と千五百万円にもなる請求書の束とその他もろもろのごみやら服やら。
ノートパソコンと請求書さえ隠しえてしまえば俺は過去に借金をしたという事実が消える。
そうだ・・・押し入れにでも隠してしまおう・・・。
俺は襖を開けた。
「・・・」
俺は絶句した。
「なんだよこれ・・・聞いてないぞ・・・。」
襖一帖の奥に隠されていたのは俺の持っている請求書の量など鼻で笑ってしまうほどの。
多額の請求書だった。
まるで山のようになっている請求書を俺はひと掴みして額を確かめた。
「五百万・・・これは二千五百万・・・!?」
青ざめた俺を嘲笑うような額の請求書達。
俺は前の住人が自殺したという、大家の言葉を思い出した。
「前の人ね、これ言うと皆入らないから言わないんだけど自殺の理由がね、どうもね・・・やーさんが絡んでるって警察の人が言ってるんだよね。」
「この部屋インターネットで言われてるんだろう?消したいことが消えるって。だから家賃も前金も高くして僕らはそのおこぼれに預かってるんだけど、皆何を消しに来てるんだろうね。」
「いや・・・この部屋は消えてほしいものが消える部屋な筈・・・。この領収書は前の人たちが隠しただけで・・・借金自体は消えているはずなんだ・・・。」
俺はふとノートパソコンを見た電源を消した記憶がないが画面が真っ暗になっており
ノートパソコン本体の右半分が消えていた。
総額千五百万円になる領収書はただの紙へと変貌している。
「消えてるんだ・・・全部・・・借金もその存在全てが・・・。」
「じゃぁ・・・この領収書は・・・?」
一枚を手にとって額を確かめるとその紙面に書かれていたのは、自分のサインと
2011年8月8日
俺がこの部屋に入った日の日付が書かれていた。
「嘘だろ・・・俺の字で・・・何でこんなもんが・・・。」
ドンドンドン!!!
その音に背筋が凍る。
ゆっくりと扉に目を向けるといかにも柄が悪い奴らの声が聞こえてきた。
「_さーーーん、オタク、夜逃げまでして何をしてんすかーーーー。」
「_さんあんた、またウチに借りに来てでしょう、利息が凄い事になってるよ。」
「あんたの個人情報握ってるんだから逃げれると思うなよ。」
「やめてくれよ・・・なんのために・・・。」
突然体の奥から快楽が襲ってきた。
電気が走ったような衝撃と言葉にならない絶句を飲み込む。
俺は失禁していた。
「ははは・・・・はは・・・・。」
逃げなくちゃ
俺も消えなくちゃ
そうじゃなきゃ
このままじゃ
生き地獄じゃないか
「消えろ・・・・俺・・・・消えてくれ・・・お願いだから!!!!俺、消えてくれ!!!!!」
俺は自身の異変に気がついて手を見た。
透けていた。
「あ・・・・・あ・・・あ・・・」
消えてしまう
「いやだ・・・消えたくない・・・!!!」
手はほとんど消えてしまって腕まで透けてくる
「脚も・・・・消えてきた・・・!!!厭だ!!!何で俺が!!!俺が・・・!!」
本当に消えてしまう・・・存在が・・・!!!!
_____「君もここに消したいものがあるなら気をつけるんだよ?過去は変えられないし、消えたいものは決して消えないんだからね。いつか自分に返ってくるよ。まぁ部屋借りてもらうんだから、こんなこという義理なんてないんだけどね。」
大家に言われた一言を不意に思いだした。
そして、その記憶さえも消えた。
「」
あの大量の領収書もそして白紙になってしまった紙も。
ノートパソコンも
そして
俺自身も
「アンタ、訳ありそうだね。この部屋借りんのかい?前に住んでた奴は変死したよ?その前のやつは自殺してるよ?良いのかい?」
「嫌なこと全部消してくれるんだろう?」
またあの部屋が借りられる。
今日もネット上で話題のあの部屋は色んなものを消してくれる。
今日入居してきた青年の荷物はたった一つ。黒のナイロン袋が何重にも巻かれている、大きなダウンボールだった。
その中身は青年と部屋しか知らない。
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