人間が嫌いな未成年。
たまに2次創作3次創作を打ちます。
完全オリジナルも打つ時もあります。
このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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第2章
私は子供を要らないと考えていた。
子供を捨てようや、殺してしまおうと考えたことだってある。
それでも勝手に育っていく子供を見て案外放ったらかしでも良いんだと思っていた。
私がベロンベロンに酔って帰ってくると子供が熱を出していた。
「アンタ、どこいっとたの!」
「良いじゃない、私の好きに飲んだって。」
多少呂律の回っていない声でそういうとお母さんはワザとらしく大きくため息をついた。
「38度!お医者に行ったらはやりの風邪だって!!」
「お母さん私引っ越そうと思うの。」
「はぁ!?アンタ子供は!?」
「連れていくわよ。私の友達が最近仕事始めて手伝って欲しいって。丁度いいから私も風俗から足洗おうと思って。」
「・・・そう。」
ポカンとした顔でお母さんは涙目になっていた。
きっと誰よりも私のことで劣等感を感じていたんだろうと思う。
そのことが少し嫌で同時に何とも言えない複雑な気持ちになった。
友達が仕事を始めたなんて全部ウソだった。
脚を洗おうとは考えていなかった。
あの時言われた一言で私は引っ越しを決めた。
「嫌なものを消してくれる部屋があるんです。借りませんか?」
大学生くらいの細身で眼鏡をかけたいかにも真面目そうな子。
居酒屋なんて来る割に若いなと思っていたけど話を聞けば駆け出しのライターだった。
「僕が借りてるんですけどね、ちょっと事情があって離れなければならないんです。それで一週間・・・2週間でもいいんですけど借りてくれませんか?」
「何それ誘ってる~?」
「いえいえ僕はまだ若いし、愁眉淡麗なのでそういうのは苦労してません。」
「あっそ。」
「一週間で13万でどうですか?」
「はぁ!?」
私は驚いて声を荒げた。
都内で相場を一月で9万だと考えてもあり得ない数字だ。
「良いでしょう?前金はかなり高額なんです。」
「は・・・?は・・・?そんな高級なところ私借りてもすまな・・」
「駅から徒歩40分。築50年のボロアパート。雨漏り隙間風、トイレ共同お風呂は着いてません。しかも2階のトイレの隣の部屋。」
あいた口がしまらないとはこのことだ。
「馬鹿にしてんの!?借りるわけないでしょう!!」
「消したいものがあるんじゃ無いんですか?」
「は・・・?」
「例えば恋人・・・子供・・・。」
その言葉にぎくりとした。
「良いでしょう13万で消えてくれるんです。恋人はともかく子供は誰にも迷惑をかけることなく消えます。」
私は固まったまま言葉が出なかった。
「まぁ、僕はあなたじゃなくても良いんで。すいません。お勘定。」
「ま!!!待って!!話を聞かせて!!」
私が引きとめてしまった、自称愁眉淡麗な青年から借りうけたボロボロアパートの一角。
私は荷物と風邪が治まった子供を連れてアパートに入ることにした。
仕事はしばらく休みをもらったので子供が消えるかどうか確認できる。
ところでこの部屋信じられないことに電波が入っていなかった。
「ちょ・・・!!この部屋圏外!?」
日本にまだこんなところが残っていたのか!?
素直に驚いた。
「お母さん圏外って何?」
「あ・・!?ああ・・・電波が入ってこないってこと。」
「電波って?」
「お母さんこの子に何を教えてたのよ!!」
叫ぶと隣の部屋から抗議の壁叩き。
「あのね、この部屋の中でさわいじゃ駄目だからね。」
「今のお母さんの所為だよ。」
この餓鬼可愛くない・・・!!
と、いうか。週13万で壁叩きのオバンまでついてくるなんて聞いてないって!!
「ねぇお母さんお腹減った。」
「え?この部屋何も無いから出前でもとろうか。」
携帯を開けるとそこには圏外の文字。
「ちょっと外出てくる。」
「え?何で?」
「圏外だから、てかさっき言ったじゃん。」
「圏外?僕も行く。」
「良いって、ここで待ってな。」
あ、子供っていつ消えてくれるんだろう。
今消えてたらどうしよう私2人前食べなきゃだめだ。
今日消えるかもしれない子供の為に出前まで取るのか。
私ってつくづく利用されやすい女。
結局私はピザを頼んだ。
チラシも頼りの携帯も使用中なので店員さんのおススメ。
場所が場所なので30分程かかるとのこと。
あ、
子供を捨てようや、殺してしまおうと考えたことだってある。
それでも勝手に育っていく子供を見て案外放ったらかしでも良いんだと思っていた。
私がベロンベロンに酔って帰ってくると子供が熱を出していた。
「アンタ、どこいっとたの!」
「良いじゃない、私の好きに飲んだって。」
多少呂律の回っていない声でそういうとお母さんはワザとらしく大きくため息をついた。
「38度!お医者に行ったらはやりの風邪だって!!」
「お母さん私引っ越そうと思うの。」
「はぁ!?アンタ子供は!?」
「連れていくわよ。私の友達が最近仕事始めて手伝って欲しいって。丁度いいから私も風俗から足洗おうと思って。」
「・・・そう。」
ポカンとした顔でお母さんは涙目になっていた。
きっと誰よりも私のことで劣等感を感じていたんだろうと思う。
そのことが少し嫌で同時に何とも言えない複雑な気持ちになった。
友達が仕事を始めたなんて全部ウソだった。
脚を洗おうとは考えていなかった。
あの時言われた一言で私は引っ越しを決めた。
「嫌なものを消してくれる部屋があるんです。借りませんか?」
大学生くらいの細身で眼鏡をかけたいかにも真面目そうな子。
居酒屋なんて来る割に若いなと思っていたけど話を聞けば駆け出しのライターだった。
「僕が借りてるんですけどね、ちょっと事情があって離れなければならないんです。それで一週間・・・2週間でもいいんですけど借りてくれませんか?」
「何それ誘ってる~?」
「いえいえ僕はまだ若いし、愁眉淡麗なのでそういうのは苦労してません。」
「あっそ。」
「一週間で13万でどうですか?」
「はぁ!?」
私は驚いて声を荒げた。
都内で相場を一月で9万だと考えてもあり得ない数字だ。
「良いでしょう?前金はかなり高額なんです。」
「は・・・?は・・・?そんな高級なところ私借りてもすまな・・」
「駅から徒歩40分。築50年のボロアパート。雨漏り隙間風、トイレ共同お風呂は着いてません。しかも2階のトイレの隣の部屋。」
あいた口がしまらないとはこのことだ。
「馬鹿にしてんの!?借りるわけないでしょう!!」
「消したいものがあるんじゃ無いんですか?」
「は・・・?」
「例えば恋人・・・子供・・・。」
その言葉にぎくりとした。
「良いでしょう13万で消えてくれるんです。恋人はともかく子供は誰にも迷惑をかけることなく消えます。」
私は固まったまま言葉が出なかった。
「まぁ、僕はあなたじゃなくても良いんで。すいません。お勘定。」
「ま!!!待って!!話を聞かせて!!」
私が引きとめてしまった、自称愁眉淡麗な青年から借りうけたボロボロアパートの一角。
私は荷物と風邪が治まった子供を連れてアパートに入ることにした。
仕事はしばらく休みをもらったので子供が消えるかどうか確認できる。
ところでこの部屋信じられないことに電波が入っていなかった。
「ちょ・・・!!この部屋圏外!?」
日本にまだこんなところが残っていたのか!?
素直に驚いた。
「お母さん圏外って何?」
「あ・・!?ああ・・・電波が入ってこないってこと。」
「電波って?」
「お母さんこの子に何を教えてたのよ!!」
叫ぶと隣の部屋から抗議の壁叩き。
「あのね、この部屋の中でさわいじゃ駄目だからね。」
「今のお母さんの所為だよ。」
この餓鬼可愛くない・・・!!
と、いうか。週13万で壁叩きのオバンまでついてくるなんて聞いてないって!!
「ねぇお母さんお腹減った。」
「え?この部屋何も無いから出前でもとろうか。」
携帯を開けるとそこには圏外の文字。
「ちょっと外出てくる。」
「え?何で?」
「圏外だから、てかさっき言ったじゃん。」
「圏外?僕も行く。」
「良いって、ここで待ってな。」
あ、子供っていつ消えてくれるんだろう。
今消えてたらどうしよう私2人前食べなきゃだめだ。
今日消えるかもしれない子供の為に出前まで取るのか。
私ってつくづく利用されやすい女。
結局私はピザを頼んだ。
チラシも頼りの携帯も使用中なので店員さんのおススメ。
場所が場所なので30分程かかるとのこと。
あ、
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