人間が嫌いな未成年。
たまに2次創作3次創作を打ちます。
完全オリジナルも打つ時もあります。
このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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初版のグリム童話は結構好きです。
だから私バージョンの人魚姫
ある海底に泳げない人魚がいました。
とても美しくとても上手に歌いましたが、泳げない為に死にそうでした。
それを助けたのは、とても声の美しい人魚でした。
彼女は目が見えませんでしたが、人魚が死にそうなのを気がついて助けてくれました。
「ありがとう私は泳げないの・・・。」
「私は目が見えないの、ごめんね痛いところは無い?」
目の見えない人魚は泳げない人魚に親切でした。
目の見えない人魚の為に泳げない人魚は彼女の目になりました。
泳げない人魚の為に目の見えない人魚はヒレになりました。
ある日美しいと評判の人魚姫の元でパーテイが開かれる事になりました。
これを聞いた目の見えない人魚は泳げない人魚とパーテイに参加しようと思いました。
「私達は唄が歌えるわ、姫様を喜ばしに行きませんか?」
「私は泳げないから、そこまで行けないわ・・・。」
「私が連れて行ってあげるわ」
「だけどきっと足手まといになるだけよ」
そういっては人魚は自分を悲観して行こうとはしませんでした。
その頃海底では人魚姫が一人鏡を見ていました。
何時も人魚姫は自分を見ては満足していました。
それを可哀想に思ったお姉さんが言いました。
「人魚姫貴方は何時も鏡ばかり見ているわね、でも貴方より美しい人は大勢いるのよ」
「私は見たことが無いわ。」
人魚姫は相手にもしませんでした。
それでもお姉さんは不憫に思って海面に連れ出そうと必死になりましたが。
人魚姫は相手にしませんでした。
「人魚姫?今日はお父様が婿を連れてくる日なのよ、
そう鏡ばかり見ていないで城に顔を出してはどう?」
「嫌よ、姉さま。お父様が勝手に言っているだけよ、私は認めていないわ」
人魚姫は決して動こうとしませんでした。
結局人魚姫はパーテイに出ませんでした。
王様は怒って鏡を割ってしまいました。
それでも人魚姫は動こうとしませんでした。
それは海中で噂になりました。
泳げない人魚の元にも噂は流れてきました。
目の見えない人魚はその人魚姫の事を気になりだしました。
自分は見えない姿を想像しては憂鬱になりました。
自分が自分に酔いしれる程の美しさとはどんなにも美しいのだろうか・・・。
思い切って泳げない人魚に人魚姫を見に行かないかと提案しました。
「ねえ・・・私見れないけど人魚姫を見に行ってみない・・・・?」
最初は反対していた人魚も目の見えない人魚の必死の説得もあって
見に行くことにしました。
そこはとても深い海の底で光が届かないくらい深いところでした。
そんな海底の洞窟に淡く光るコケがざわめいていました。
奥に行けば行くほどその光は増して美しく光り輝いていました。
一番奥まで来たところ、そこに人魚姫がいました。
「!!」
そこに居たのは割れた鏡に離れようとしない人魚姫の姿でした。
「人魚姫・・・?」
「だあれ?」
少し微笑んで人魚姫は人魚に尋ねました。
「私は、目の見えない人魚です!その美しさを一目見ようとここまで来ました。ねえ!」
「え・・・・ええ・・・・。」
「私綺麗かな?本当にきれいかな?」
「ええ・・・・。」
その言葉に満足したようにまた割れた鏡を覗く。
割れてしまって顔なんて見れないだろうに・・・。
「貴方達は・・・?」
「え・・・。」
「姫様はどなたですか・・・?」
中に入ってきたのは気品あふれた男だった。
多分この間のパーテイで姫様との婚約を発表される筈だった男だろう。
青年というよりは少年の人魚は細い腕で人魚の手を引く。
「貴方ですね・・・。聞いていた通りの人だ・・・。」
それは泳げない人魚だった。
その事態を驚いたように本物の人魚姫は王子を見た。
だが、王子はそんなことは気にせずに泳げない人魚の手を引いて自分の城にへと連れてきました。
「私は・・・人魚姫では有りません・・・。」
「例えそうでも貴方が私は良いのです。」
そう言っては人魚を抱きしめていました。
人魚はそんな誠実な王子に好意を抱いていきました。
二人は仲良くなって行きました。
ですが、泳げない人魚は一緒に城に出向くことも、
海を泳ぐことも出来ません。
移動には何人もの人魚が同行しました。
そんな生活に人魚は辛くなって行きました。
それに気がついたのか王子は何人かのお供を連れて、海面に人魚を連れていくようになりました。
人魚にとって、海面に上がれることなんてないと思っていました。
初めて見た空はとても美しい赤でした。
それから時々王子と海面に来ては唄を歌いました。
それを見て王子は満足していました。
人魚にとっての楽しみは王子と海面に上がることでしたが、
この日は王子は城への謁見で帰って来ませんでした。
それがとても寂しくて、移動に何時も付きそってくれる騎士に
海面まで連れてくれるように頼み込みました。
その日は船での海上パーテイが行われていました。
「姫様・・・今日は帰りましょう・・・。」
「お願い・・・あの人は今日は帰って来ない・・・。」
「私は騎士です・・・ですがそれ以上に貴方が心配だ・・・!」
人間に見つかったら・・・・。
その様子をみて人魚は笑いました。
「大丈夫よだって今日は貴方が護ってくれるでしょ?」
その言葉に騎士は黙った。
護るのが自分の仕事。それを姫に言われる筋もないこと。
とても星がきれいだった夜だったのに
突如嵐がおそう。
船は多く揺れそこから人間が大勢投げ囲まれる。
海は激しく波は高く人など簡単に飲み込んでしまう。
「溺れてる・・・。」
「姫様帰りましょう。」
「助けてあげて・・・。」
「・・・!!」
「あの人私と歳も変わらないのに・・・!!」
溺れている騎士は少し躊躇ったが、
人魚の哀しそうな眼をみて近くに居た青年を助ける。
人魚の腕を引きながら青年を背に砂浜に上がる。
「がは・・・!!!」
「水は飲まなかったようです。」
その時青年は目をゆっくり開いた。
「君は・・・?」
「!!よかった!」
「姫様!!」
騎士は急いで人魚を海に引きずり込む。
人間に見つかったことがばれたら・・・。問題になる。
深く海の底に付くと騎士は人魚の肩を掴んで唇を奪った。
それに人魚は目を見開いて驚いている。
「私は・・・騎士失格だ・・・。だけど私は貴方を愛しています。
旦那様よりも、ずっと・・・ずっと!!」
「騎士・・・様・・・・私は。姫なんかじゃない・・・。」
「・・・・!!」
「これは他人無言です、だから今日のことも黙っています。」
「私は貴方を護るのが仕事です・・・。」
人間に接触してしまった。
その事実に騎士の自尊心が許さないのだろう。
苦い顔を下に向け少し考えてから人魚の自室まで送る
「ごめんなさい。」
「護るのが仕事です・・・・。」
「でしたね・・・。」
「でも、貴方は別だ。愛しています。」
「私もです・・・」
それは騎士に対する恩のつもりだった
だが、それは騎士にとって屈辱だった。
あの夜が過ぎて朝になった部屋には王子が疲れ切った顔をして眠っているのが分かる。
朝は騎士と一緒に城を周るはずだった、だが今日騎士が来ることは無かった。
暇というよりは哀しい一日が始まる。
騎士と目があってもすぐずらされてしまう。
王子は昨日の嵐の中帰ってきたことも会って朝になっても眠り続けている。
静かな一日だった。
このヒレさえうまく動いてくれたなら、海を泳いで行くのに。
「どこにも行かせない。・・・私のそばに貴方はいてください。」
「私はどこにも行きません・・・。」
とても美しくとても上手に歌いましたが、泳げない為に死にそうでした。
それを助けたのは、とても声の美しい人魚でした。
彼女は目が見えませんでしたが、人魚が死にそうなのを気がついて助けてくれました。
「ありがとう私は泳げないの・・・。」
「私は目が見えないの、ごめんね痛いところは無い?」
目の見えない人魚は泳げない人魚に親切でした。
目の見えない人魚の為に泳げない人魚は彼女の目になりました。
泳げない人魚の為に目の見えない人魚はヒレになりました。
ある日美しいと評判の人魚姫の元でパーテイが開かれる事になりました。
これを聞いた目の見えない人魚は泳げない人魚とパーテイに参加しようと思いました。
「私達は唄が歌えるわ、姫様を喜ばしに行きませんか?」
「私は泳げないから、そこまで行けないわ・・・。」
「私が連れて行ってあげるわ」
「だけどきっと足手まといになるだけよ」
そういっては人魚は自分を悲観して行こうとはしませんでした。
その頃海底では人魚姫が一人鏡を見ていました。
何時も人魚姫は自分を見ては満足していました。
それを可哀想に思ったお姉さんが言いました。
「人魚姫貴方は何時も鏡ばかり見ているわね、でも貴方より美しい人は大勢いるのよ」
「私は見たことが無いわ。」
人魚姫は相手にもしませんでした。
それでもお姉さんは不憫に思って海面に連れ出そうと必死になりましたが。
人魚姫は相手にしませんでした。
「人魚姫?今日はお父様が婿を連れてくる日なのよ、
そう鏡ばかり見ていないで城に顔を出してはどう?」
「嫌よ、姉さま。お父様が勝手に言っているだけよ、私は認めていないわ」
人魚姫は決して動こうとしませんでした。
結局人魚姫はパーテイに出ませんでした。
王様は怒って鏡を割ってしまいました。
それでも人魚姫は動こうとしませんでした。
それは海中で噂になりました。
泳げない人魚の元にも噂は流れてきました。
目の見えない人魚はその人魚姫の事を気になりだしました。
自分は見えない姿を想像しては憂鬱になりました。
自分が自分に酔いしれる程の美しさとはどんなにも美しいのだろうか・・・。
思い切って泳げない人魚に人魚姫を見に行かないかと提案しました。
「ねえ・・・私見れないけど人魚姫を見に行ってみない・・・・?」
最初は反対していた人魚も目の見えない人魚の必死の説得もあって
見に行くことにしました。
そこはとても深い海の底で光が届かないくらい深いところでした。
そんな海底の洞窟に淡く光るコケがざわめいていました。
奥に行けば行くほどその光は増して美しく光り輝いていました。
一番奥まで来たところ、そこに人魚姫がいました。
「!!」
そこに居たのは割れた鏡に離れようとしない人魚姫の姿でした。
「人魚姫・・・?」
「だあれ?」
少し微笑んで人魚姫は人魚に尋ねました。
「私は、目の見えない人魚です!その美しさを一目見ようとここまで来ました。ねえ!」
「え・・・・ええ・・・・。」
「私綺麗かな?本当にきれいかな?」
「ええ・・・・。」
その言葉に満足したようにまた割れた鏡を覗く。
割れてしまって顔なんて見れないだろうに・・・。
「貴方達は・・・?」
「え・・・。」
「姫様はどなたですか・・・?」
中に入ってきたのは気品あふれた男だった。
多分この間のパーテイで姫様との婚約を発表される筈だった男だろう。
青年というよりは少年の人魚は細い腕で人魚の手を引く。
「貴方ですね・・・。聞いていた通りの人だ・・・。」
それは泳げない人魚だった。
その事態を驚いたように本物の人魚姫は王子を見た。
だが、王子はそんなことは気にせずに泳げない人魚の手を引いて自分の城にへと連れてきました。
「私は・・・人魚姫では有りません・・・。」
「例えそうでも貴方が私は良いのです。」
そう言っては人魚を抱きしめていました。
人魚はそんな誠実な王子に好意を抱いていきました。
二人は仲良くなって行きました。
ですが、泳げない人魚は一緒に城に出向くことも、
海を泳ぐことも出来ません。
移動には何人もの人魚が同行しました。
そんな生活に人魚は辛くなって行きました。
それに気がついたのか王子は何人かのお供を連れて、海面に人魚を連れていくようになりました。
人魚にとって、海面に上がれることなんてないと思っていました。
初めて見た空はとても美しい赤でした。
それから時々王子と海面に来ては唄を歌いました。
それを見て王子は満足していました。
人魚にとっての楽しみは王子と海面に上がることでしたが、
この日は王子は城への謁見で帰って来ませんでした。
それがとても寂しくて、移動に何時も付きそってくれる騎士に
海面まで連れてくれるように頼み込みました。
その日は船での海上パーテイが行われていました。
「姫様・・・今日は帰りましょう・・・。」
「お願い・・・あの人は今日は帰って来ない・・・。」
「私は騎士です・・・ですがそれ以上に貴方が心配だ・・・!」
人間に見つかったら・・・・。
その様子をみて人魚は笑いました。
「大丈夫よだって今日は貴方が護ってくれるでしょ?」
その言葉に騎士は黙った。
護るのが自分の仕事。それを姫に言われる筋もないこと。
とても星がきれいだった夜だったのに
突如嵐がおそう。
船は多く揺れそこから人間が大勢投げ囲まれる。
海は激しく波は高く人など簡単に飲み込んでしまう。
「溺れてる・・・。」
「姫様帰りましょう。」
「助けてあげて・・・。」
「・・・!!」
「あの人私と歳も変わらないのに・・・!!」
溺れている騎士は少し躊躇ったが、
人魚の哀しそうな眼をみて近くに居た青年を助ける。
人魚の腕を引きながら青年を背に砂浜に上がる。
「がは・・・!!!」
「水は飲まなかったようです。」
その時青年は目をゆっくり開いた。
「君は・・・?」
「!!よかった!」
「姫様!!」
騎士は急いで人魚を海に引きずり込む。
人間に見つかったことがばれたら・・・。問題になる。
深く海の底に付くと騎士は人魚の肩を掴んで唇を奪った。
それに人魚は目を見開いて驚いている。
「私は・・・騎士失格だ・・・。だけど私は貴方を愛しています。
旦那様よりも、ずっと・・・ずっと!!」
「騎士・・・様・・・・私は。姫なんかじゃない・・・。」
「・・・・!!」
「これは他人無言です、だから今日のことも黙っています。」
「私は貴方を護るのが仕事です・・・。」
人間に接触してしまった。
その事実に騎士の自尊心が許さないのだろう。
苦い顔を下に向け少し考えてから人魚の自室まで送る
「ごめんなさい。」
「護るのが仕事です・・・・。」
「でしたね・・・。」
「でも、貴方は別だ。愛しています。」
「私もです・・・」
それは騎士に対する恩のつもりだった
だが、それは騎士にとって屈辱だった。
あの夜が過ぎて朝になった部屋には王子が疲れ切った顔をして眠っているのが分かる。
朝は騎士と一緒に城を周るはずだった、だが今日騎士が来ることは無かった。
暇というよりは哀しい一日が始まる。
騎士と目があってもすぐずらされてしまう。
王子は昨日の嵐の中帰ってきたことも会って朝になっても眠り続けている。
静かな一日だった。
このヒレさえうまく動いてくれたなら、海を泳いで行くのに。
「どこにも行かせない。・・・私のそばに貴方はいてください。」
「私はどこにも行きません・・・。」
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