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人間が嫌いな未成年。 たまに2次創作3次創作を打ちます。 完全オリジナルも打つ時もあります。 このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
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人魚姫 外伝 騎士は人間とは似つかづ人魚とは遠く。



「お早う。」
「おはようございます。」

騎士は深くお辞儀をして目の前に居る自愛姫の顔を見ない様に床を見つめた。
そうでもしないと今日も機嫌を損ねてしまう、昨日は私以外の騎士と目が有っただけで自愛姫は発狂し王はそのものを解雇とした。
こんな日常が何時まで続くのだろう・・・・・・。
自分と同じ時期に入ってきた騎士たちはとっくに戦争で死んでしまったと言うのに。
私は一人生き抜き一人こうして幼い自愛姫の世話をしている。

毎日がこんな調子では精神がまいってしまいそうだと、他の騎士たちが嘆いていたのを騎士は目を細めて静かに同意した。

「ねえ。」
「はい。」

何時ものように我儘が始まるのだろう。
最近はその我儘が酷くなっていた、この間なんかはるか東に住んでいる黄色人種を連れてこいと言って騎士を使いに出したが、騎士はまだ帰ってきていない、多分戦争に巻き込まれて死んだのだろう。

この国と隣国が起こした戦争はとても大きく。
城下では民間人が避難を初めているが、今更だと騎士は思っていた。
戦火が悪化する前に家族には避難してくれと頼んだが未だに手紙は返って来ない。

「戦争・・・大きくなってるの?」
「城下では既に戦火が周って民間人はいません。」
「・・・。」

自愛姫は黙って騎士の話に耳を傾けた。
顔を伏せている騎士には分からないが、真剣だと言うことが分かった。

「・・・ここも安全では無くなるでしょう。」
「私は・・・私はどうすればいい・・・?」

騎士は自愛姫の言葉に胸が詰まりそうになった。
負け戦とは分かっているがまだ道がないと言うわけではない。

だったら・・。

「私を前線に派遣してください。この戦必ず勝ち戦にして見せましょう・・・!」

何処にも補償は無い。
私が行って負ける確率の方が高い。
だが自愛姫がここまで言うなら。覚悟を起きめになっているなら。
答えるべきだ。

騎士は顔を上げ姫の顔を見ようとしたがそれは数多くの足音によって目線を変えられた。

「お願いしま・・・。」

どどどどどどどどどどどど・・・・・・!!

「大変です!!隣国の兵がここまで押し寄せてきました!!」
「何!?」
「・・・遅かったな。」

それは自分がもう少し早く真剣になったらよかったという願いも込められているのだろう。
騎士は腰に付いていた剣を抜いて構えた。

「姫様は下がって居てください!!」
「おい、お前母上と父上はどうなさった!!」
「ひい・・・!王様と王妃様は自害なさいました・・・。」

酷く震えているのを見ると実際に見たのだろう王様たちが自害したのを、

「・・・っ」

声にならない様な声で姫は涙を流した。

無理もないまだ幼い少女なのだ。
騎士は持っていた剣を鞘におさめ姫を抱きかかえた。
隣で腰を抜かしている兵士に手を伸ばしたが掴む気配は無い。
足音は次第に大きくここを目指しているようにも聞こえる。

「・・・姫様・・・大きくなられたらまた国を作ってください・・・。」
「私は残る・・!」
「今は引く時です・・。」

騎士は姫を抱きかかえたまま窓を突き破り海に身を投げた。
この日は雨が降って居たこともあって水音は聴こえなかったらしい。

だが、予想に反して波は高く激しく。
抵抗に反して身体は上下に揺さぶられる。
腕がしびれそうになる、自愛姫だけの力では到底騎士を掴み続けることは不可能だった。

少しでも力を抜けば二人とも離れ離れになって死ぬだろう。
それだけは駄目だ・・。

死にたくない。




・・・


・・・

白い風景が広がる中私は一人立っていた。  続く。

書ききれなかったんだぜ。ごめんだぜ

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