忍者ブログ
人間が嫌いな未成年。 たまに2次創作3次創作を打ちます。 完全オリジナルも打つ時もあります。 このブログを見た貴方と縁があること祈って・・・。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


助けを求めるのは弱者か強者か________________?

傷ついた心

癒えた傷

目覚めたときこれを見つめて何を思う。


突撃してきた兵士たちをマルコとエヴァラールで次々と倒していく。
相手は銃を持ってはいたが飾り程度の実力の兵士がほとんどだった、まさかここに誰かが居るとは思わなかったらしい。
だが、倒してもこの様な狭い部屋で一気に押しをされてマルコ達だけでは全部を倒す前に弾が尽きてしまうだろう。

大混乱の中一人の兵士がエヴァラールに発砲しエヴァラールの肩をかすめる。
何とか利きうででは無かったが大きな痛手となってしまった。

「大丈夫!?エヴァラール!」

発砲しながらエヴァラールが動けるかどうか確認する。
動けないならここで捨てていくしかない。

「バカ、痛いに決まってんだろう!」

だが、予想に反してエヴァラールは元気だった。

「それだけ口きけるなら大丈夫そうだよ、動ける?今から手榴弾使うからここを急いで離れるよ!」
「バカ・・・・・・!!!こんなところで手榴弾なんてつかうんじゃ・・・・!!!!」

エヴァラールが言い終わる前にマルコはそれを兵士たちに投げ付けた。
それに当然ながら兵士たちは急いで退却していく、だがそれが爆発することは無い。

「なんだこれ・・・爆発しねえぞ・・・。」
「不良品か?」
「くそ!!こんなもんに引っかかるなんて」

一人の兵士がそれを蹴った途端。

どかん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

多くの兵士が巻き込まれる形で手榴弾は爆発した。

「蹴らなきゃよかったのにバカはこれだから困るよ。」
「いてて・・・・よく言うぜ・・・もう少しおっさんを敬おうって気は無いのかよ。」
「命が有っただけ良かっただろう?肩まで貸してるんだから。」
「・・・お前今から行ってもいいんだぞ?俺は何とかするから・・・。」
「バカ言わないでおっさん、僕は隣国まで行かなきゃいけないんだ、僕は金持ってないからね。」
「っけ、・・・・ここには二度と戻れないぞ・・・」
「分かってるよ、・・・・・・・・・・良いんだ。」

騎士たちは長いトンネルからやっと出た。
そこは古びた教会だった、色ガラスはくすみ壁の端々には蜘蛛の巣が目立つ。
所どころに草が生え人が立ち入った形跡は見られない。
途中井戸が掘ってあったのを見つけた、マルコは多分あそこから水を汲んできてくれたんだろう。

今日はここを寝床としようかと騎士は思った、外はすでに太陽が落ち風は冷たい。

屋根が有るだけましかと椅子に自愛姫を寝かせた。

「・・・腹減ったな・・・・。」
「どうしました?こんなところに人なんて。」

騎士はその声に身構えた、
声をかけた人物もびくりと身体を震わせた。

「すいません・・・ここに来るのは私ぐらいかと・・・道にでも迷われました?」
「・・・いや・・・妹が熱を出してしまって・・・用事で出かけているところです。」
「あら・・・よろしけば私の家に来ます?私一人暮らしですの。ここでは妹さんもよくはならないでしょう。」
「ですが・・・一人暮らしの女性の家など・・・」
「あら・・・。紳士様でもあるのですね、ですが妹さんをこのままにはして置けませんわ。」
「・・・失礼ですが、お歳は?」
「・・・23です、まあ貴方よりは年上かもしれませんね。」

この人に自愛姫を預けても大丈夫だろうか・・・。

「私はここで寝ますから、妹を任せられますか?明日の朝迎えに来ます。」
「結構です。責任をもって預かります。」
「ありがとう。」

騎士は女性の手を持って手の甲にキスを落とした。
女性は少し照れたのかか顔を上げずにこちらですと家に案内してくれた。

小麦畑の広がる中にぽつんと立った白い家だった。
家の中に入って自愛姫を寝かした、顔色が若干よくなってきたようにも見える。

「・・・妹をお願いします。」
「え・・・ええ・・・大丈夫任せてください・・・・・・あのよろしければ泊っていっても・・・」
「女性にこれ以上迷惑をかけるわけにいけません、私はシルヴァーノと申します。」
「私は・・・・ローザ・・・・ローザ・ペトラルカです。」
「ローザ・・・いいお名前ですね。では、私はこれで。」
「あ・・・・あの・・・。」
「はい。」
「あまりかしこまらないでください・・・・私慣れてないのでどうすればいいのか分からなくって・・。」

ローザが戸惑った様子でそう告げる、今まで女性の前ではこうだったのが普通なのだが、止めろと言うなら止めようそう思って騎士はローザの目を見た。

黄色がかった緑の美しい目の色に白にも近い金髪。
華奢な体つきに柔らかそうなピンクの唇。手は白く柔らかい。

「・・・ローザ。」
「はい・・。」

騎士の真剣な様子にローザは何処か心配になって居た。

「頼みました。」
「・・・・・・・・・はい。」

なんだろうこの気持ちは、ローザは騎士の真剣な顔から用事はとても大切なものなのだろうと察した、
そして、私が出しゃばったところで騎士は困るだけだ。

「お気を付けて・・・。」

薄暗い中騎士は軽く手を振った後さっき出てきた、教会に向かった。
そこではさっきよりも何処か不気味に見える。

椅子に腰かけ居るかも分からない神に願いをかけた。

”私はどうなっても構いませんですが。姫様だけは・・・・。”

「よう、兄ちゃん。こんなところで神頼みか?それよりさおじさん達金無いんだよ、ちょっと
貸してくれよ。」
「・・・はあ・・・」
「なんだ?文句が有るな・・・・・ひい!!!」

騎士は持っていた短刀を男の首元に近づけた。
少しでも力を振るえば男は喉をカっ切られる、それを見越して男は静かに騎士に語りかけてきた。

「わるかった・・・ちょっとむしゃくしゃしてたんだ・・・だから命だけは・・。」
「少し前、城が隣国に占領されたな、隣国の動きはどうなっている。」
「なんだ・・・あんたそんなことも・・・」
「答えろ・・・!!」

短刀を男の喉に近づける。
脂汗を男がながしながら焦った口調で話し始める。

「あの後・・・クリス王女の遺体が無いことが分かって・・・・捜索に出たんだ・・・それで見かけたって通報があって・・・・・・孤児院か病院だったかに居るってことで軍が突入するって聞いたぜ・・・・・それだけだ・・・・・」
「今城はどうなっている・・・・?」
「隣国の奴らの本拠になってる・・・城の奴らは皆こき使われて女は売られたって話だ・・・・。」

城は潰れてしまったか。
覚悟していたことだが、思ったより早かった。

それにしても隣国は何をしようとしているんだ・・・。

「おい・・・これ以上は何も知らねえ・・・よ・・・・」
「分かった、ここでのことは忘れろ・・・いいか忘れるんだ。」
「分かった・・・・!!分かったから・・・」
「行け。」
「へ・・・・・」

男は一歩一歩ゆっくり正面を向いたまま後ろに下がっていく。
騎士が短刀を突き付けているままだからだ、椅子に引っかかると男は騎士に背を向けて一気に離れって行った。

「・・・私はこれからどうすればいいんだ・・・・。」

隣国との付き合いは長く因縁は深かった。
昨年の大きな戦争・・・いや戦いと言うべきか、その時に同盟を組んだ筈だった。
お互いを傷つけづ、お互いに手を組み大国となる。
そういう内容だった筈だ。
所がどうだ、同盟をして数か月で城が取り押さえられてしまった。
国の戦いにこうして貴族が巻き込まれるのはよくあることだ、特に自愛姫の城は大きくクリスも王女と言われるほどに自愛姫の城の影響力は大きかった。
城に反対すればどれ程大差で負けていた多数決でも引っ繰り返せる力を持っていた。
実質自愛姫の城がこの国を支えていたと言ってもいい。
国並の影響力と権力。城を攻められることはよくあることだった、だがその都度に騎士たちが力を出し、周りの反勢力を抑えてきた。

「・・・・・・・・・・姫様が生まれたころからか・・・・。」

欲におぼれ始めたのは周りの国取り仕切るようになったころだった。
国土は広がり、影響力も強くなっていった、が、そのせいで上は腐っていった。
金に溺れた汚い豚どもだ。
まるで湯水のように金を使い、国民たちの不満は広がるばかりだった。

上がっていく税金。周りは不況の嵐。

その民衆たちを引き連れたのが今まで大人しくしていた隣国だった。

戦争が始まったのは昨年と思われているが、実は何年も前から停戦状態だったのだ。
小さな小競り合いは多くあっても民衆に知られるほどの大きな戦いは昨年が初めてだった。

その戦いの結果は民衆には知られていないが、我が国の完敗だった。
そのために多額の賠償金を払うことになり、国は貴族たちに借金を始めた。
そしてその多額の賠償金の約3割を払ったのが自愛姫の城なのだ。

しかし、金額が金額なために城の兵力は衰え始め、税金を上げるが不況のせいもあって
城は大赤字。
そして今回の事件が有ったのだ。隣国は国を乗っ取る気なのかもしれない。

「姫様の夢はどうなる・・・・」

姫様は幼いころから周りの大人たちに甘やかされて育った。
隣国のことも知らなかっただろう。
何が姫様を変えたのか、騎士の知らないことだ。

「はあ・・・・。」

考えれば考える程頭が痛くなる。
そこでふと思い出したのは姫様を溺愛していた老人の貴族のことだった。
確か名前は・・・バイルシュミット

「あの貴族の所にでも行ってみるか・・。」

自愛姫を連れてはいけない、まずは一人で行って・・・・私の顔は知られている筈だ。
明日は街へ降りてマントか何か買って、貴族の元を訪れることにしよう。
助けてくれる筈だ・・・・・・・・・・・・・・。

何処まで続くんだ~~~~・・・・。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カウンター
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新CM
[03/12 猫]
[03/12 雅]
[10/29 猫]
[10/29 雅]
[02/11 凪]
俺得
プロフィール
HN:
性別:
女性
職業:
さあ?
趣味:
音楽を聴くこと?
ブログ内検索
バーコード
カウンター
忍者ブログ [PR]